ジュエリーショップをやっているとたまに不可解な事が起きる物で、
変形してしまう指輪がありました。それは一度ならず二度三度と起こります。
着けていらっしゃったご本人曰く、
「力仕事等の記憶が全くなく、変形するような事も記憶になく、気がつくと変形をしている」
という事でした。
確かに拝見させていただくと、明らかに異様な形に変形をしています。指輪を見ると幅が6ミリほどの普通で言えば頑丈なプラチナのリング、当然その変形を直そうとしても金槌でたたいて治さなければいけない硬さを保っています。
原因は何か?
車のドアか、それとも買い物袋か、はたまたテニスでラケットをつかんでいたか?
様々な想像をしても答えは出ません。職人へ修理の依頼をし、お客様へ修理後のジュエリーを渡しして、とりあえずの完了です。
答えがみつからないのでは何とも修理をするほかない
そしてまたその数ヵ月後、お客様が半ばあきれ顔でご来店されました、同じくその変形は起こったのです、その指輪はプラチナ900製であり、太めで半周にダイヤモンドがセッティングされています。みると指輪のおなか側(手のひらの方)に多数のたたいた跡がありました。
この跡についてお客様は全く記憶がないという事、この跡が変形の原因である事を確信しました。
しかし、この変形の原因がわからないのです。仕方なく今度はデザインをそのまま作り替えを行うことにしました。
実際作り直しても、柔らかいわけではないので同じことは起こりえるであろうとは予感しておりましたが、ハードプラチナでの作り直しで何かしら変わるか喪という期待を込めて加工に入ったわけです。
残念というか予想通りというか
また同じ結果となってしまったのです。これには頭を悩ませました、変形に見当がつかないのです。
3回目の修理には職人ももう呆れておりました。
そんな時ふと、指輪をしていた反対の手を見てみたのです。
もうお客様はもう片方の手に金の幅広の指輪を着けていました。実はこの変形の原因は反対側の手に着けた金の指輪だったのです。
拍手で指輪が曲がる
両手をたたきつける行為こそ指輪と指輪をたたきつけることとなり、曲がってしまう原因だったのです
パーティーの出席やショー鑑賞など拍手をする場面が多かったお客様は、知らず知らずに指輪を変形させていたのです。
18金とプラチナ900では金の方が硬い金属となり、金はそのままの形で柔らかいプラチナの方が曲がってしまったというものでした。
生活習慣の中では気がつかない事でも不可かがかかってしまうこともあります
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